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倉吉市は関金町、大山の麓、旧国鉄倉吉線廃線跡近くのフレンチレストラン、サテンドールさんを知ったのは2019年8月「鳥取県一周」をやった時だった。大山から下って行ったら突然現れた一軒家レストラン。驚いたなぁ。その後「悪魔の左手」や「The PEAKS」の練習と本番で店の前を何回か通ったが、朝か真夜中なので。営業時間に通った事はなかった。タエコさんがFBにアップした店の前にあった自転車を見て、PEAKS後にディナーを予約して行ってみた。クラシックで美味しい料理、凛としたマダムの品の良いサービス、そして今年76歳になるシェフの仕事に取り組む姿勢、食事後盛り上がった自転車話とプレスリー話。大変敬服しました。ジャンルは違うが同じ「食」を生業とする者として、こんな風に年を重ねられたら良いなぁ、と。
今回、グランフォンド倉吉を走る事に決めた時、牛肉のワイン煮が食べたくて予約した。マダムは以前一度お邪魔した境港の自転車乗りと名乗ったら、思い出してくれた。
ランチタイムラストオーダー30分前の予約。お店に入って。前回店の外にあった自転車が、整備されて店内に置かれているのを見て、思わず声が出て、嬉しくなった。また、乗り始められたのだ。自転車のロゴがSANWA、そんなビルダーさんいたっけ? 分からなかったのだが、それはラジコン送信機のメーカー名で、元は山王SANNOWの自転車なのだった! 洒落てるなー。
シェフが中高生で自転車選手だった頃の写真も用意してくれていた。60年前、道が悪かっただろう時代に鳥取~倉吉間約45kmを1時間半で走っていたというからグロス時速30km! 実業団選手並みの速さです。料理人の世界に入ったら、そんな時間がなくなってしまったそうですが。
そして、エルヴィス・プレスリー。俺はメンフィスのサンスタジオに行った事があるのが自慢だし、境港に来てからはランブルのご夫婦が詳しいので、だいぶ知識が増えていたが、映画を見るまで黒人音楽との繋がりがあれほど深いとは知らなかった。
サテンドールのシェフご家族は映画公開時には午前4時起きで倉吉から米子まで観に行かれたそうです。2回も! 筋金入りファンすよね。かつてはエルヴィスそっくりさんのライブを店でやったそう。
だから。今回ブルース&ソウル レコーズのエルヴィス特集号を持って行ったんだ。この雑誌をご存知なかったので、とても喜んで頂いて。こちらも嬉しくなりました。
美味しい料理を戴いた後。
もう一組いらっしゃったお客様がお誕生日だという事もあって、仕事を終えたシェフのミニライブが急遽始まりました。ハッピーバースデーから、1曲目。わ、知ってる曲だけど曲名が思い出せない。キーを聞いたらAで、でも自分はセカンドポジションになるDのハーモニカは車に置いたままで、ファーストポジションでオブリ入れようとちょっと吹いたけどそんな腕はなかった(苦笑) その曲名は後日カモ虫の皆に聞いたらすぐ "Baby, What You Want Me To Do" だと教えてくれた。プレスリーもやってるけど、元はジミー・リードの曲。だからKOTEZさん他ブルースのライブで聴いて憶えてたんだな。その後は厨房で仕事していた娘さんも出てきて " Blue Hawaii"を。素晴らしかった。
↓ ほんの少しだけ、ビリー&スージーの動画をアップしました。 お店で聴けたらラッキーですね。
ネットで読める他の記事もリンクしておきます。まだ行かれたことがなかったら、是非一度は予約して訪問してください。良いよー!