（２／１８）
どーげんさんが住職の桐岳寺は、曹洞宗。総本山は福井県の永平寺と神奈川県の總持寺と二つあるそうだ。
坐禅にもずっと興味があったので尋ねてみたら、大根島の善慶寺さんで坐禅会を毎月第３土曜日の朝にやっているとのこと。俺、土曜日出勤が多いのだが、１８日は休みで病院にリハビリに行く予定にしていた。
事前に電話をかけて問い合わせると時間は朝６時から８時頃まで。リハビリ前のちょうど良い時間だった。参加したい旨を伝えると、快く受けて下さった。新型コロナの影響で今は３人しか参加者がいないとのこと。
当日午前４時。予定より３０分早く目が覚めたので、ハムとピクルスとエメンタールチーズのキューバサンドを作って、がっつり食べてから出かけた。ちょっと食い過ぎ。
５時過ぎに出発したら朝だから思ったより早く着いた。まだ暗くて周りが良く見えない。駐車場らしき場所に車を止めて推察しながら道をまわると門があって、一安心。本堂には灯りも点いている。やあ、ここだ、と門をくぐったら。ワンワンワンー！って複数の犬に襲われるような電子音が！ うわっ、なに？！ 防犯センサーにひっかかってしまったのだ。その後マシンガンのような銃声で撃たれ、最後は、ちゅどーんって爆発！・・・俺は諸星あたるか？！
禅寺なのに。随分お茶目な防犯グッズを採用されたもんだ・・・しかし誰も出てこなかった。私が善人なのがすぐ分かるからでしょうね。
本堂には看板が出ていて「参禅朝粥会」と。あ、お粥が出るんだ。あんなに朝飯食べるんじゃなかったナ・・・ストーブもたかれていて寒くない。しばらく本堂で待っているとお坊さん３人が入って来られて準備を始められた。電話した者ですと自己紹介する。お坊さんは同じ大根島の南側にある全隆寺の方、安来市のお寺の方、そして善慶寺でお弟子さんをされている方。
坐禅が初めてである旨、足を怪我している事を伝えると、お弟子さんが丁寧に教えてくれた。椅子禅を勧められた。坐禅は片方の足だけ組むやり方をさせてもらい、その後の、朝のお務めとお粥の時は、小さな椅子に座った。以下、間違ってる理解もあると思うが備忘録として書いておく。
・坐布（クッション的な座布団の厚くて丸くて小さいもの）の後ろに立ち、合掌して１礼 反対側に向いて同じ１礼
・坐布に浅く座り、両足が反対の足にのるように組む
・手は足の上におき、右手を下に左手を上に、両手の親指を合わせる
・両膝と骨盤の中心の３点で体を支える
・体の中心線（背骨？）を真直ぐにする
・体を左右に大きく、小さくゆらし、リラックス
・視線は遠くの床を見るような感じで下を向く
・腹式呼吸で深く
・心を無にする必要はない ひとつのことを考え込まない
・ひたすらにすわる ４０分位 只管打坐（しかんたざ）という
・善慶寺では、肩を叩くのはやらない
・終り頃には次の準備をするので物音がするが気にせずに
・終わったら、ゆっくりと立ち、合掌して１礼、逆を向いて１礼、凹んだ坐布の高さを戻す。
一通り教わってから、住職さんに挨拶をしに別室に行く。電話に出た方の声だった。やはり自己紹介とひき逃げ事件のことを説明すると、この坐禅会の説明や、来たい時に気軽に来たらよろしい、と言われた。
その後トイレに行って。もう始まる時間だが他の参加者は来ない・・・あぁ、住職さんが新型コロナの影響で今参加者は３人って言ってたのは、プロの３人様のことなんだ、と、やっと気づいた。
時間になったら住職さんが本堂に来て、明かりを暗くしてから、坐禅。終わるころには夜は明けていた。
その後、般若心経から始まる、朝のお務め。ふりがなのついたお経や読みあげる言葉を書いたコピーは事前に渡される。
それからお粥の準備。机を並べたりされてて、何か手伝いたいのだが、勝手分からないしまだ足の動きがイマイチなんで、申し訳ないけど今回は見てるだけにした。
白米の全粥。胡麻と塩を擦ったもの、小さな梅干し、昆布の佃煮、沢庵。思い込みも大きいかもしれないけど、美味しかった。特に沢庵。甘くなく歯切れよく。どこで買ってるんかなぁ。スーパーで売ってる沢庵てオレには甘すぎるのよね。自前で漬けてらっしゃるのかも。普段ならすぐ聞いちゃうけど、まだちょっと憚られた。ほぼ会話のない食事会だったし。
で、沢庵はひと切れ残しておき、食べ終わったあとお湯が注がれる茶碗を拭き洗いしてお湯を飲み干すようにする。お粥は２杯食べるのがデフォなんだけど、今回自分はキューバサンドで胃がもたれていたので、１杯で遠慮した。
終わった後、住職さんと皆さんにもう一度挨拶してから、お寺を辞した。初めての坐禅で何か変わったか良く分からない。でも。また、来たいと思った。
と、いうことで。次は６月１７日の第３土曜日に参加予定。その次は１０月。
善慶寺の坐禅動画はこちら↓
