クランクブギ CRANKBOOGIE

自転車と、ブルースと、旅と。

オリンピックロードレース前日  頑張れ! 別府史之選手

いよいよ明日だ。
ロンドンオリンピック 自転車 男子個人ロードレース。
NHKがネットで生中継してくれる。
いい時代になった。


7月28日(土)大会2日目 午後 5時50分〜午前 0時00分
http://www1.nhk.or.jp/olympic/live/streaming/OA0000000754.html


地元イギリス勢に、各国がどんな攻撃を仕掛けて行くのか?
我らがフミとユキヤは、展開にどのように絡んでモノにするのか?
楽しみだ。


※レースのビデオはこちらにある。いつまで掲載してくれるかは調べていない。
※タイムトライアルも見ることができます。
http://www1.nhk.or.jp/olympic/movie_portal/index_mtj.html#



さて。
6月の別府史之選手のオリンピック壮行会では、
「どうやったら自転車で速く走れるか」というテーマで講演するコーナーがあった。日向涼子さんのMCも良くて、なかなか盛り上がった。


開口一番、
「(高校卒業後)ずっとヨーロッパにいるので、こんなの初めてだからどうしようかって思って、いろいろ調べてきました」
ええ〜! 調べて〜? お客さん全員がツッコむと、
「イ、イヤ、考えて、来ました」と笑いながら言い直すフミ。 皆、大笑。
ソレ、ネタで考えてきた?



その時の内容をランダムに抜粋する。
実際には違う意味合いで言っていたのかもしれない部分もあるが、自分の理解で書く。


「どうやったら自転車で速く走れるか」
・安全に乗ること。ルールとマナーを守ろう。
・一番大事なのは、ポジションを正しく出す事。
ケイデンス。平地で120回転、5〜6%の坂は90回転で走っている。筋肉が疲れず長持ちする。
 おしりが跳ねないように、体幹をしっかりさせる。 
ペダリングは回す、という事を一番意識している。高回転の方がパワーが高い。足を引き上げる時に踵を上げるイメージ。
・一方で重いギヤを上りで踏んで負けない身体を作る。
・ゆっくり走る事も大事。ゆっくり走れないと速く走れない。動作をゆっくり行うと、ゴマカシが効かないし、身体でちゃんとバランスを取る必要がある。  
・だから体幹を鍛えている。メニューは本に出ているような普通の奴。
・自転車選手の理想の体型はカエルだと考えている。末端に行くに従って細くなってるが、やたら胴が太い。立っていると普通だが、前傾姿勢になると胴が厚みがでる。身体全体でペダリングしている。
・『慣れ』がすごく重要。日々のトレーニングで体に覚え込ませる。
・気持ちも大切。気持ちが入らないと走れない。ビーズ・オブ・カレッジをサポートしているが、逆に自分が彼らからチカラをもらっている。
・ベースとなるのは食生活と私生活のリズム。 睡眠を良くとり、よく食べて、でも食べ過ぎない。
・レースの前の晩には、しっかり食べて、当日の朝は控えめにする。
・補給食。走っている最中はもちろん、走る前にも摂った方が身体が効率的に働く。
・ジャージ。体にピッタリしたサイズを着れば空気抵抗が少ない。日本では上着のサイズをもう一段さげた物を着たほうがいいのにと思う人が多い。自分は普段の生活でもピッタリサイズを着るようになった。 風がばたつくだろ、とか気になっちゃうんですよね(笑)。



話の中に出てきたフレーズで、アレッ?と思った事があった。
『高校生の時には130回転・4時間という練習をやっていた』
『人は限界だと思ったところから、倍は走る事ができる』
(そんなキツイ練習を歯を食いしばって頑張って、超えていった選手が、ジロやツールで優勝する人達。レース中苦しい時には、この言葉を思い出して臨んでいる。)
そう。あえて名前を書かないアノ人と同じ事を言ってたのだ。
後日聞きましたら、神奈川県ジュニアのコーチだったそうです。


フミは、ツイッターフェイスブックの応援のメッセージは全部見ているそうだ。
「言葉では表せない位感謝しています。
でも、『言葉』でお礼を返すより、 『走り』で返したいんです」、 と。