クランクブギ CRANKBOOGIE

自転車と、ブルースと、旅と。

東海道 広重 ライド

走行距離    239.3km
走行時間    13時間36分(4/14 23:15- 4/15 18:15 TOTAL19h00m)
熱量     4,956kcal
心拍数    平均120bpm/最大182
速度     平均18.2km/h/最大46.9(グロス時速11.7km/h)
ケイデンス  平均62rpm/最大239?
獲得標高   1,954m
平均気温    18℃(最低9℃・最高24℃)

 

金曜の晩、2時間仮眠後出発。天気予報は晴れのち曇り、向かい風5~10m。

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箱根まではオッカア氏と。向い風の中、30kmで引っ張ってくれた。信号が多いので、それでも都内のグロス平均速度は16キロ程度だ。 

箱根駅伝のコースを走り山に入る。天気は晴れ。「箱根雨男」は返上できそうだ。しかし小涌園過ぎてからの風が凄かった。箱根の山は小田原側も三島側も風の通り道になっていた。想定はしていたが、より強かった。しかも曇ってきて、とても寒い。ジャケット着て風にあおられないよう、ハンドルを押さえながら進む。芦ノ湖に降りた時、足がツッタ。

ちょうど居合わせた台湾のサイクリスト、チンピンさん57歳にアンメルツみたいなのをもらう。不思議な位ソッコーで効く。しゃがんで前後に体重をかけるストレッチのやり方も。このやり方は初めて知ったが、他の場所がツリダス事もない、良い方法だった。相当な経験者だな、この人。

それもその筈、後でわかったのだがサイクリングツアーのコンダクターをやっている方だった。今回はテント泊で80日間かけて日本を1周するという。彼が凄いカーボンロードに乗ってる事や3ヶ月も働かないで旅できる事から、大金持ちに違いないと俺達は話していたが、そうでもないみたい。(そうかもしれないけど)

千葉に帰ってきた後の再会を約束した。

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↑チンピンさんの 自転車。サドルまでカーボン。コンポはSORAでトリプル。ディープリムなので山の上では押して歩いたそうだ。フレームとホイールに金色の漢字で自分の名前が書いてある。

 

三島側から来たシクルマーモットによく行くというサイクリストも加わって話している内に天気が回復して来た。駅伝のゴールでオッカァと別れ、一人で箱根峠へ登坂開始。で、また足が軽度に攣る。しばらく押して歩いた。箱根峠では初めて湖面を見ることができた。

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 三島側の下りでの風は覚悟していたよりも穏やかで助かった。街に下ると気温が上昇して暑い!ジャケット、冬用アンダー、ニーウォーマーを脱いだ。向い風は変わらず、俺単独では23~26キロ巡航のペースになった。

淡々と走って由比の東海道広重美術館へ。いい展示だ。ずっと気になってたが、来て良かった。

 

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 ここではマウンテンバイクのノルウェーのサイクリストカップルに会った。旦那さんは60代、奥さんは50代かな。2週間の旅行だと言う。日本に於ける自転車の二段右折の知識はあるが信じられないようで、ジェスチャーと単語でしっかり教えておいた。美術館ではフランス人観光客も居た。アクセスが良いとは言い難い所なので、歌川広重の欧州での人気を伺わせた。

 

美術館の人に教えてもらい、広重の由比の絵の場所、薩埵峠へ。かなりの急坂で道は狭く、途中足を着いてしまったが面白かった。  

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ハイキングツアーの方に甘夏を戴き、記念写真を撮ってもらった。もっと晴れていれば奥に富士山が見えるのだが。

 

興津駅前の鯛焼き屋さんで、順番を待っていると、マウンテンバイクにトレーラーを繋げたカップルがやってきた。スイスから来たダビデとイザベル。何と2008年に出発してヨーロッパ、アジア、オセアニアと回って最近日本に着いたそうだ。日本は良いところだねと言うので、自分の国を誇りに思っているし、大好きだと答えた。今日は静岡市まで行く話をすれば、自走で帰るのかと。そんなんしたら疲れ過ぎて月曜日仕事にならないよ(笑)  と返せば、我々は月曜も自転車に乗っていると笑う。彼らにとっては旅が日常なのだった。

それにしても1日で3組の外国人サイクリストに会うなんて、初めてだ。嬉しいよね。NHKでマイキーがやってる"CYCLE AROUND JAPAN"を見た事があるか聞いてみれば良かった。日本の自然の美しさや人々の優しさを感じる思い出を沢山持ち帰ってほしい。

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それから市街地を走り、

そして、本日の最終目的地、丸子の丁子屋に到着。とろろ汁をかきこむ。 ここは広重の丸子宿の絵に描かれている店。時は1883年。同じ場所で、同じ料理を、2017年の自転車乗りも食べる。美味しい。味噌汁も。16時過ぎで空いていた事もあるが、すぐに提供されたのでタイムトライアルの時でも食べる事ができるのでは? と、いうより次回は開店している時間を考慮してスタート時間を決めよう。お店自体は江戸時代よりもっと前、慶長元年1596年だそうだから、400年の歴史がある。これ、本当に凄いことだ。店員の方達も感じが良く、誇りを持って仕事をされている感じがした。14代目と会えたので思わず感謝の言葉を述べてしまった。 

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静岡駅への帰り道、安倍川から、それまで雲に隠れていた富士山の全景を見ることができた。

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