クランクブギ CRANKBOOGIE

自転車と、ブルースと、旅と。

第21回英彦山サイクルタイムトライアル Cクラス 2011 


スゲー、面白かった! 前日、コースを案内してくださったO友さん、
tomas2002さん、チームパスタの皆さん、 そして添田町の皆様、
ありがとうございました!
以下、詳細です。


結果  Cクラス(40歳代) 80位/112名(エントリー121名)
     タイム 57分52秒
     距離 15.1キロ 
     標高差 800メートル

ケイデンス  平均73/最大128
速度  平均14.9キロ/最大51.7キロ
心拍数 平均174/最大185
機材  フレーム:LOOK585、ホイール:カンパニョーロユーラス、タイヤ:ミシュランプロ3グリップ ギア:前50×34 後12〜27
パンク対策:予備チューブ1本、タイヤレバー2本

走行距離  78キロ(2日間で)


(前日9/24)
朝4時30分。輪行袋OS−500を担いで駅まで歩く。輪行袋って自転車詰めた後、試しに担いだ時は軽いのに、実際歩き出すとなぜか重い。 普段の倍近い時間がかかった。
歩きにくい理由のひとつがウインドブレーカー着ているとストラップが滑る、だったので、途中でストラップを袈裟懸けにしたらだいぶ歩きやすくなった。重いのは変わらない。まあ、クッション増強の為色々詰め込んだのは自分だ。
羽田に着いて「ちゃんと間に合った」とウチに電話すると、前日のしもふさクリテで5位に入賞したセンタが出て。
「ヒョウショウダイに登るンダヨ!」とプレッシャーをかけてきた。(苦笑)
即、無理! と断って「一所懸命頑張る」に約束をすりかえた。


搭乗ゲートでゆったりしていると、航空会社の方が見慣れた輪行袋を運んできた。
呼び出される前に名乗りでる。
「小さいボンベみたいのが入ってないですか?」
あーっ、入ってます! そういや預ける時に「パンク修理の道具はありませんか」と聞かれたがパッチとか接着剤と思い込んで、「ありません!」って断言したわ、俺。
ボンベは飛行機では運んじゃいけないのでした。 基本を忘れていた。
5年ぶりの飛行機輪行なので・・・言い訳にならんな。

上空でSOYJOYを食べたようとしたら袋がパンパンに膨らんでいる。
高圧で空気詰めたボンベが爆発したら大変な事になるところだった。


福岡空港マツダデミオを借り、会場の添田町を目指した。
約50キロ、1時間半程の道程なのだが、町に近づくとかなりの山道、コンビニも見当たらない・・・
こらー、相当ディープな田舎だなあ、と思う。
山間の景色はとても美しい。


12時頃現地着。思っていたよりひっそりしていて、試走の選手は一人だけしかいなかった。
前日だし、結構自転車乗りがいるはずと踏んでいたのは見事にハズレた。
近くの公園や、立派な神社の山門にも人がいない。
田舎だから? というより、お昼時だしなあ・・・
自転車を組み立て、スタート地点の添田小学校に移動する。
道に人は歩いていない。
この道は県道52号線。 コースは県道451号線。
コースの地図を持っていたが、どこから451号に入るのか良く判っていなかった。

と。 前から1人のサイクリストがやって来る! 自販機の前で止まった彼にすかさず聞く。


まっすぐ行けば自然と県道のコースに入るとの情報を得た。ありがたい。その会話に添田町のマダムが1人、自然に(まるで最初から3人で話していたように)割って入ってきて「車通りが結構多いから気をつけなさい。」と親切に教えてくださる。どっから出て来たンだ、この人? 俺は内心驚いていたがそこは平静を装い「明日の自転車レースのために千葉県から来ました。」と言って、逆に驚いてもらった。20回もの歴史がある英彦山サイクルタイムトライアルだが、主催の添田町では諸事情により今回のレース開催について相当モメタそうなのだ。関東からも参加者が来る事で、町の方々の自転車レースに対する考えが少しプラスに動くかもしれない。それに千葉から来たなんてことは自分から言わないと、誰にも分からない。


言葉通り真っ直ぐ走ると、即目的の県道に入った。なんのことはない、52号線が右折していて、まっすぐの道が451号線だった。 なんか恥ずかしくて、1人なのに愛想笑いをしてゴマカス。
最初は4〜7パーセントの緩い傾斜。使用すべきギヤを確認しつつ、明日にダメージが残らない程度に登っていく。
コースはこんな感じだ。↓


一度下って暫らくフラット的な道を進むと、景色が広がる場所に出た。
携帯で写真を撮って、ふと後ろを振り返ると、あれ? 先程のサイクリストがやってくる。
なんとコースを案内してくださるとおっしゃる。そして2人で走り出した。
自転車を確認すれば、サーベロにジップのホイール。相当イッチャッてますね、と言うと、そちらだってルックじゃないですか、と笑われた。お互い、おんなじ。「自転車バカ」ってわけで。
その方がO友さん。
翌週の久留米サイクリングに向けた練習で、大分県から来たという。隣の県から?!と驚くとこの辺が県境なのだと教えてくれた。 ハハハ、その点は全然予習していませんでした。


説明を受けつつ、自分はギヤを確認して時々ペースを上げたり下げたりしながら進んでいくのだが、O友さんは完全にこちらのペースに合わせてくれている。その場では口にしなかったけれど、心遣いのこまやかな方だ。すごいな。「ほら、自転車乗りはワガママだから(笑)」って梅パパに聞いてから自分のネタにして来た(言い訳にして来た)認識が崩れそう。


やがて壁にデッカクWCと書かれた小屋が。ここから本格的に勾配が上がる。Youtubeでコースのビデオは見ていたが、実際走ってみたら考えていたよりよっぽどエグかった。つづら折も。初めのうちはアルプデュエズみたいにコーナー毎に歴代優勝者の名前を掲げたら面白いのになんてほざいていたが、すぐそんな余裕はなくなって無口になった。10%以上の坂が続き折り返しでは15%を超える。ここ登るには序盤はもっと脚を貯めておく走りをしなけりゃもたないな。今回自分の目標タイムは60分を切る事。ツールドつくばの結果、11キロ・40分からせめてそれ位では走りたいと思っていた。しかし今までのプロフィールと考え合わせこのコースはヒルクライムと捉えるのではなく、頂上ゴール(ゴールは山頂じゃないが)のロードレースと捉えた方が良さそうだと思った。
試走するまで最初から最後まで高負荷の一定ペースでプッシュして行こうと考えていたが、作戦を変更することにした。やっぱり試走は重要だ。


ゴール着。
英彦山サイクルタイムトライアル ゴール」の看板が立っている。この看板は常設で、先日実行委員会の方がきれいに掃除してくれいたのをfacebookで見ていた。
山の上は結構寒かった。アームウォーマーを使った。本番はアンダーを着ないでウインドブレーカーを用意することにした。下る途中に英彦山神宮の横を通った。すごく立派な感じだった。
時間があれば覗く所だが、なにせ本日の宿泊は母と弟一家の住む福岡市の外れなので、そのまま下る。
添田町に帰ってきて、1時間切りのプレッシャーを戴きつつ、O友さんと別れた。大感謝です。また、どこかで一緒に走りたいですね。


自転車をホイールだけ外して車に収める。さすがに腹が減ったが時間はない。と道にパン・パネットと小さな看板が。辿って行ってみると、オシャレなお店だった。
明日レースと同時開催されるB級グルメフェスティバルにも出店されるそうだ。再びレースの為に千葉県から来たとアピールしつつバゲットサンドイッチ他を購入し、車で食べながら志賀島方面に向かう。約2時間の距離のはずだ。


思ったよりは早く着いて、家に自転車を入れるべく、後輪を組もうとするとブレーキがジャマしてはまらない。
散々やったがダメ。25年自転車乗っていて、初めての現象。
ワイヤー外そうかと思ったが、絶対別の原因があるはずだ。結局街中に戻ってサイクルベースあさひさんへ。先方でも若手2人で原因が分からずワイヤー緩めるか、ってトコまでいったけど、ベテランの方が出てきたら。一瞬で直してくれた。原因はトップチューブ下のワイヤー掛けから外れていたので、引っ張った形になっていただけだった・・・
良かった。会場に着いてコレだったらパニックだ。 今回はツキがある。


(当日9/25)
朝4:00出発。ナビの通りに走っていたら九州自動車道に入ってしまった。小倉近くまで遠回りする事になるが、到着予定時間を見たらまだ余裕があるので、そのまま進む事にする。おかげでSAやコンビニでレース準備や休憩しつつ進むことができた。高速のインターから添田町に向かうルートでは昨日見当たらなかったコンビニが何軒もあった。やっぱそうだわね、いくら田舎といっても今の日本では。


会場に着き、チームパスタのtomas2002さんと合流。初めてお会いできた。tomas2002さんは自分と同じく胃がんを克服したカンサーサバイバーのサイクリスト。お互いのブログを通じて知り合った。彼のブログにこの大会の事が書かれていたのだ。
そして奥様のとみいさん。この日、お2人それぞれ別にお話する機会があったのだが、お互いパートナーを思い遣る気持ちが強く伝わってきて。 素晴らしいご夫婦だ。 自分も自分の家族に改めて感謝した。
チームパスタの仲間の皆さんも、ソレゾレ濃くて! そして楽しい方々で、初めてなのに自然に仲間に入れて戴いて嬉しかった。昨日のO友さんといい、この辺が自転車仲間のいいところ。
尊敬するベルナール・イノーが「自転車に乗っている人はみんな私の友達です」と言っていたのを思い出していた。


40分程単独でアップしてから、開会式へ。
楽しい開会式で雰囲気がいい。この大会は小倉競輪の選手が一緒に走ってくれる。
それからスタート地点の添田小学校のグランドに移動。その途中に伊丹NCCの選手が! T見澤さん。初めてだけど早速話しかける。ビックリされていたけど、そりゃそうだよな。英彦山小学校の出身なのだそうだ。それにはこちらがびっくりした。


グランドで点呼を受け、いよいよ自分達のCクラスのスタート。
いったん下って本格登坂に入るまで、ある程度の集団に付けるようにすべく、登り初めではtomas2002さんを目標に頑張る。5分程で千切れて後半に備えてペースを落とし、それからは小集団を渡り歩きながら、ローテしながら進む。
一緒に走るメンバーは、ブルーグラスさん、パラボラさん、アキヅキさん、地蔵峠倶楽部さん、ばってん長崎さん、サイクルプラスさん・・・関東とは違う九州のクラブジャージが自分には新鮮だ。


そして、WCのあるところまで来た。
気を引き締め直して、少しペースを上げた。
タレてしまった選手達を抜く。自分としては、いい感じで登れている。
前半抑えたのが効いているな。集中が途切れない。
とはいえ後からスタートした50歳以上のクラスや少年と女性クラスに抜かれだした。
グランツールで先行していた選手がメインのプロトンに抜かれていく、あの感じ?
10%、ところにより16%、不動のラスト辺りとほぼ同じ傾斜が約2キロ続く。27Tのスプロケが大活躍。
昨日の試走でコースがどうなっているのか知っているので、ペース配分だけは自信があった。


(photo; mr.nomusan thank you!)


上の方から歓声が聞こえてきた。 いよいよゴールが近い。
よせばいいのに先程からホボ同じペースで登っているHTCジャージの選手に「負けへんでえっ」と勝負を挑んだ。 
あっさり負けた。 全力は出し切れた。
コースがきつい分、達成感も大きい。


ゴールしてタイマーを止めるのを忘れていたことに気づく。60分11秒。
待っていてくれたtomas2002さんから「1時間切ったと思いますよ」と聞いたが、その時はうーん微妙だよなー。と思っていた。
この大会はチップ計測ではないので、上位陣しか当日記録は分からない。
(翌日アップされた公式記録は57分52秒。どうやらスタート前からタイマー動かしていたようだ。)


スタート地点に戻って、まず着替え。それから自転車を梱包する。
元々不器用な上に、クイックシャフトをドコに置いたか探したりして、ずいぶん時間がかかってしまった。
昼食は「たがわB級フェスティバル」を楽しみ、物産展でお土産にゆず胡椒と黒ダイヤ羊羹を購入。
地元の方と話ができたのも良かった。
                        

それからパスタの皆さんと一緒に表彰式を見る。各クラスの優勝者にスポンサーの中村産業さんから32インチ液晶テレビが贈られて驚いた。太っ腹というか盛り上げようって気持ちがカッコイイ。
そして自分は意外にも千葉県から来たからと、遠来賞を戴いた。 戸渡酒造さんのお酒だ。
美味しいそうだが自分はお酒をやめてしまったので、オッティモ忘年会の賞品のひとつになることになった。


あっという間に時間は過ぎ、再会を約束して帰路に。
予定通りの時間に福岡空港に着いた。 2日間、車での走行距離250キロ以上。


tomas2002さん達と一緒に楽しめたことが大きいけど。 本当に良い大会だったなあ。
ある考えが浮かび、帰ってから実行に移した。
シクロワイアードさんと、サイクルスポーツさんに大会のレポートを投稿した。
ありがたい事に、どちらにも採用して戴いた。
メディアの方のお気持ちが嬉しかった。
                 



何事もやってみるもんだなあ、と思った。
同時に、じゃあ、俺は何故アレやコレはやってないんだ?  とも。


人生を楽しもう。


英彦山サイクルタイムトライアル ホームページ及びリザルト
http://hikosan-ctt.boy.jp/


了〈2011/11/27>