クランクブギ CRANKBOOGIE

自転車と、ブルースと、旅と。

モンゴリアン・チョップの夜

夜の歌舞伎町に行くのは、何年ぶりだろう。街のパワーに圧倒された。人間の欲望を全て飲み込んで渦巻いてる感が・・・
なーんてな。それは完全に言い過ぎだ。


その一角にある雑居ビルの、とある居酒屋に、プロレス好きで集まった。昭和の名勝負談義から始まり、業界の有名人をレスラーに例え、「人生とはプロレスである」と論じ、途切れることなく盛り上がる。 ええ、その通り。アホなオジサン達デス。


やがて店主が現れ、店の客、皆に丁寧に挨拶した。 最近、西新宿で350円均一の立呑屋も始めた。その店で働いてから来たのだ、という。お客様が随分増えてきたとのこと。 それから、カウンターで残務を始めた。

「デケエ!」「ヒールなのに腰が低いぜ・・・」「電卓で売り上げ計算してるよ」「そらやっぱ、社長だから!」

既にタイトルでお気付きと思うが、ここは往年のプロレスラー、キラーカーンさんの店なのだ。 いろんな話もしてもらい、最後は記念撮影。

今、63歳なんだそうだ。それでも新しい事に挑戦し、頑張っている。


俺達も、負けてられないぜよ。


相手の技は、受けるべし。 そう思った、夜だった。