クランクブギ CRANKBOOGIE

自転車と、ブルースと、旅と。

はじめてのレース

6月28日 ツール・ド・ジャパン兼JCRC ひたちなか ミルキークラス
S太 3歳10ヶ月。


未就学児ミルキークラスの参加選手は23名。ホームストレートを300メートル程走る。親は選手と一緒に走る。

本人はやる気十分。埼玉クリテを見て自分も出たいと言い出した。「補助輪が取れないとレースに出られないよ」と言ったら、2ヶ月後に乗れるようになった。

父親としては、試合に出てもっと自転車が好きになってほしい。まあ、このクラスは親の方が気合い入ってる。どこのお家も一緒でした。


パーン!
ピストルがなってから、ペダルに足かけて、行くよー!とスタート。
ハハハ、完全に出遅れてる。
何名かの選手を抜けたので最下位ではなかったです。
ミルキーレースだが、ゴールにはちゃんと競技委員長が立っていた。


その後すぐメダルと完走証とボトルを、歌手の黒木姉妹から戴いた。
S太はメダルをもらって、とても喜んだ。
「ちっちゃいメダルだねー」と生意気な事を言いながら、その日は一日中、首にかけていたもの。


「お父さんはなんでメダルがないの?」
帰りの車内でツッコマレマシタ。
「・・・勝てなかったから」
「なんで勝てないの?」
一番のサポーターがフォローしてくれた。
「お父さんも頑張ってるけど、もっと、もーっと頑張った人がおったからお父さん勝たれへんかってん」
・・・アレッ? その時はフォローしてくれたように思ったけど、文字にしたら事実を述べているに過ぎないぢゃん。
「お兄ちゃんも、もらってたのになあ!」

お兄ちゃんとは、会場でS太にいろいろ教えてくれた、小学3年生のD.S選手のことだ。レースで入賞していた。現場にいた方は覚えているでしょう、最高時速が41.3キロだったとサイコンを見せてくれたあの少年ですよ。
サングラスを手に持って語る姿は、既に大物感たっぷり。
自分は5歳から始めたから、3歳で始めたらボクよりも速くなりますよ、と言ってくれたそうだ。小学3年生なのに、大した気配りだ。
ご両親の人柄がしのばれますね。
ずっと自転車やってほしいなあ。15年後が楽しみだ。

今回参加して、10年位前と比べて自転車競技者の裾野がすごく広がったなと実感した。とはいえ野球はじめ他のスポーツに比べれば、まだまだだ。
イベントやスクールを、継続して運営するのは本当に大変な努力が必要だ。

2009年は二人の日本人がツールドフランスに出場する。
今中さんが出てから随分時間がかかった。
でも今は、新城選手と別府選手に続く若者が次々に出てきそうな気がするし、実際名前をあげられるでしょ?


裾野を広げるって。 地味だけど凄くデカイ仕事だ。